ダンスマスターズが追求するダンスの場の形に舞台があります。よって発表会も、練習の成果を披露する場としてだけではなく、お客様に楽しんで頂ける作品を創ることことを目標に皆で汗を流しています。
ダンスブームとなっている昨今では、たくさんのダンサーが生まれ、あらゆるところでダンスが使われる世の中となっているため、長崎でも多くのダンスを踊る場は在りますが、「舞台」や「創作」としての場や情報は、未だほとんど無いに等しいです。けれど少しでも、ここ長崎でも、もっと表現の場が設けられないものか…と考え、少しずつですが、創り出すこと、表現することを体験出来る機会を増やす場をつくっています。
STUDIO PERFORMANCE
創作の場、そして長崎での"はじめの一歩"としてスタジオパフォーマンスを行いました。
数年前「スタジオパフォーマンス」をしようと話した時「何をするの?」「難しいんじゃない?」と言われたのが始まりでした。
現在スタジオパフォーマンス、通称スタパはダンス公演の一つの場として東京では主流になっているものです。普段使っているスタジオを舞台へ変え、お客様に来て頂き、チケットを購入して頂き、ダンスを見て頂くものです。決して発表会やイベント等とは異なり、創られた空間であり、作品です。
お金を払って観て頂くということ……全ての点で一番の課題であり、そもそもの第一歩でありますが、時間がかかれど追求していきたいものだと考えています。
▲第1回STUDIO PERFORMANCE「89_00」
1989年生〜2000年生のキャストが出演した事からその世代が抱えるジェネレーションギャップを作品にしました。初めての公演で私達がやりたい方向性を初めてお客様に見て頂けた公演でした。
▲第2回STUDIO PERFORMANCE「彼女たちの備忘録ーThat's Entertainmentー」
キャストが前回よりも更に若く最年少は14歳。実力よりも「今を生きる」という熱量に全てを捧げたました。内容は「忘れないこと、忘れたい、こと、忘れられないこと」を軸に誰しもの心の奥にギュッと残る甘酸っぱい時をテーマに作品をつくりました。
ダンスマスターズでは2015年に第1回目のスタジオパフォーマンスを行い、2017年に第二回目を挙行致しました。
第1回目挙行の際は、NHK長崎の番組でも特集をして頂きました。
どちらの公演も、本当にありがたいことに満員御礼でチケットは完売とさせて頂きましたが、公演内容も収容に関しても、未だ満足行く所ではございません。しかし、この公演に出演するに際し、生徒さんたちが確実に成長したこと、それが一番の評価すべき事実でした。
スタパは長崎ではまだ誰も行っていない公演です。しかし、ダンスの世界にベクトルを向けると進みたい道の中にある目標の一つでしかありません。
この世界の素晴らしい先輩方、先を切り開いて行かれる方々の後をしっかりと歩み、若い子達のこれからの将来に繋がる挙行となるよう、そして長崎の文化事業の一端となれる様日々精進して参ります。
いつかはこの枠を超え、長崎で面白い創作をしている方々と何か創れたら……と夢を抱いて…。